五ヶ瀬川は幹線流路106km、流域面積1,820kuの1市9町流れる一級河川です。宮崎県と熊本県の県境にそびえる向坂山に源流を発し、急峻な九州中央山地を抜けて、延岡平野から太平洋日向灘へ注いでいます。途中阿蘇火山の火山灰による大地を流れる場所では、深く細かい谷がたくさん刻まれ、川密度が高くなっています。
 延岡平野では、大瀬川と分脈し河口付近で祝子川、北川と合流します。祝子川は九州の名山大崩山から、北川は大分県宇目町傾山から流れる川ですが、山間部を流れる区間が長いので、途中たくさんの支流が豊かな自然が残り、今も砂利河原がたくさん残っている環境の優れた川です。
 年間雨量が2,400mm程度あり、豊かな産業や文化を支えています。台風による水害の多い地域でもあり、北川に残る「霞堤」、延岡市街地に残る堤防上パラペットに畳を差し込んで当座の増水をしのいだ「畳堤」など洪水から地域を守る優れた川文化の遺構が残っています。
 延岡市はかっては「水の都」と呼ばれ、今でも街の中に鮎簗が掛かり、町中の川で鮎漁が盛んです。
 五ヶ瀬川を取り巻く山地はかって薪炭材の産出地だったのでその搬出のため、筏流しや船運が盛んな地域でした。現在では川で見かけられるのは、鮎漁に使う川船が主ですが、近年、子供達を川に近づけるための「リバーフェスタ」というイベントも盛んになってきました。
 五ヶ瀬川は、今流域をつないで新しい連携を作ろうとしているところです。
リバーフェスタ 鮎漁の川船 舟下ろしの儀式 筏流し
クリックするとPDFによる拡大地図が表示されます。
五ヶ瀬川水系地図